2012年11月11日、東京銀座のとあるビルにひっそりオープンした小さなラウンジ「銀座ルーム」
住所非公開、看板もない「銀座ルーム」は、人のご紹介によって成り立っています。
人が人をつなぐ場なのです。
そもそもどうして「銀座ルーム」が誕生したのか。
私の母さんが鬱病になり、そのリハビリとして母さんに餃子を作らせたのが始まり。
餃子を包むには、手を動かすでしょ。手を動かすことは、脳の活性化になるし、何より、餃子は冷凍できるし、餃子が嫌いな人ってあんまりいないと考えたから。
母さんのリハビリにもなり、ロスのでないフードメニューがあれば、なんとかなるんじゃないかと浅はかな思いで開店したのです。
素人が始めた店ですから、看板を出したり、宣伝をしてお客様を集めても、お客様をがっかりさせるだけ。結果、看板のない店として今日に至ります。
一人のお客様がお友達を連れてきて、そのお客様がまた一人、また一人と人のご縁がつながっていって・・・。
お客様も母さんのことを気にかけてくださり、おかげ様で、母さんもすっかり元気になりました。
再び、母さんと楽しい日々を過ごせるようになり、私は、そのご恩を、人のご縁を紡ぐことでお返ししたいのです。
なぜなら、人との出会いでしか人生は変わらないと私は信じているからです。
銀座ルームの物語 東京銀座6丁目 僕と母さんの餃子狂詩曲(ラプソティ)